■ヒイロ・ユイ■

暗褐色の髪、群青色の瞳を持つ、元『OZ』国の王女専属王室護衛騎士。2丁の拳銃を操り、その腕の右に出る者は世界でもそう多くない。女・子供にも決して容赦の無い、そんな彼の本心を知る者はいるのだろうか?王室護衛騎士団に入ったのは数年前。それまでは全世界を転々としながら旅を続けていたという。その間の彼の行動は、詳しくは知られていない。ただ、幼い頃『OZ』国には短い期間だが、居たことがあるらしいが、多くを語ることを好まない彼からはその時の事も語られてはいない。一つの所に長い間あまり居る事が無い彼が、この数年『OZ』国に居た事に何か理由はあるのだろうか?彼を知る者によれば、王室護衛騎士団に入ってからのこの数年は、姫に対する忠誠心以外の感情を見たことが無かったという。もともと、感情を表に出すことの少ない彼であったから、そんな数々の彼の王女に対する行動は、それまでの彼を知る者からすれば想像すら難しい程だったらしい。よって王女と騎士の関係も、許されない恋として、自然と王宮にとどまらず城下町にまで噂になっていったという。その事についても彼自身は相変わらず無表情のまま、何も語ろうとはしない。彼が本心から笑う事はあるのだろうか?

現在は、カトルの作った『ゼロ』に乗って、羽ビトの少女と旅をしている。彼女の言葉を借りると『ゼロ』は、機械付き自転車とのこと。旅の目的も、行く先も明かさないままこの国に現れたときのように彼は旅立った。違う点といえば今度は1人ではなく、2人だと言う点。


























































































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