■張五飛■

漆黒の髪、漆黒の瞳を持ち『龍の国』で現在、最強の強さを誇る者。その名は『張五飛』。体術においては世界でもトップクラスの腕だ。一撃で相手を死に至らしめることも可能だという。また、彼は『龍の国』特有の剣である青龍刀をも自在に操り容赦なく相手を次々と両断していく。ただ、魔導の力は殆ど無く、対魔力の力も殆ど無いようだ。それでも、彼は戦いにおいて、それが原因で遅れをとったことは無い。白兵戦においては抜群のセンスを持ち、まさに最強だといえる。しかしその一方、勉学を好む彼は平常時、驚くほど和やかで、彼と戦場で出会ったものにとっては、本当に同一人物かと疑ってしまうほどだという。そんな彼には、国で決められた許婚がいる。龍の国では14歳で婚礼することが掟とされていたからだ。相手は、龍の国の超老子である竜紫鈴(ロンシリン)の孫娘にあたる妹蘭だ。だが、その初顔合わせで一悶着あり、それ以来、周りの者から言わせると彼らの関係は最悪だという。しかし、当の本人達はどうなのだろうか?

それから、彼は幼い頃から、龍の国の外にあるキムナジウム(寄宿学校)に入っており、その入学中に国に黙って、数度休学届けを出し世界を少しの期間だが旅していたらしい。その行動については、今も問題になっているらしいが本人は大して気にしている様子も無い。何よりも勉学を好んでいた五飛が、それを蹴ってまで旅をしたことに何か理由はあったのだろうか?そして、その旅をしている期間に一度ヒイロとやりあったことがあるらしい。彼らの一族は基本的に老子の意思に逆らうことはありえないとされているが、五飛においては度々その常識を破るような行動をとってもいる。かといって、問題児というわけでもない。

普段の五飛はヒイロ並みに寡黙だ。国でも一人でいることが多く、武道の鍛錬以外の時間は勉学にいそしんでいることが殆どだという。彼は、勉学の時間を出来るだけ多くとるために、本来彼ほどの武道の腕を持つものならば与えられるはずの龍を未だに継承してはいない。そんな行動も、妹蘭を怒らせる要因のようで、「キムナジウム帰りのインテリ坊や」と馬鹿にしている。彼は本来戦いを好まないのだろうか?


























































































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