■ゼロ■

前世紀の最新鋭システム『Gシリーズ』の一つ。『Gシリーズ』は現代の技術では生産することは不可能なシステムで、現在では殆ど残ってはいない、とても貴重なものだという。他のAIとは比較にならい程、高性能な判断力や順応性を発揮するという。
加えて、現代のAIとは違い、GシリーズのAIにはそれぞれ個性または性格といったようなものが、ハッキリとではないが存在すると確認されている。プログラム上だけでは説明出来ないケースが多々あるからだ。

ゼロの元の持ち主はドクターJだ。ドクターJが一体何処からゼロを持ち出してきたかは彼が所属する組織の人間ですら知られてはいないという。 ドクターJは、ウィナー製の機体、製造番号『XXXG−01W』にゼロを搭載し、それをヒイロに渡し、任務を遂行させた。
ヒイロがOZに入る、随分前のことだ。

ゼロは現在、ウィナー製の機体、製造番号『XXXG−00W0』のカスタム版にAIとして搭載されている。『ゼロ』という呼び名は、リリーナがゼロと話しているうちに彼女が呼び始めたもので、それまでは、その時搭載されている機体名で呼んだり、ただ『G』と呼ばれていた。ゼロは他のAI同様、言葉を話すことも出来るが、現在の持ち主の性格をよく理解している為か、極端に口数が少ない。ゼロを『XXXG−00W0』に搭載させたカトルでさえ作業中ゼロの言葉を1,2度しか聞かなかったという。 そのため、ゼロを知る者から見ればリリーナが一体あの無口なゼロと話しているのか想像すらつかないらしい。


























































































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